ブルドン管圧力計は、一般的に使用される機械式圧力測定器です。
1.主なコンポーネントは次のとおりです。
ブルドン管: ブルドン管は圧力計の中核部品です。中空の金属管を円弧状に曲げたもので、断面は通常偏円形または楕円形です。一方の端は閉じられており (自由端と呼ばれます)、もう一方の端は固定支持体に溶接されています (固定端、つまり測定圧力の入力端と呼ばれます)。測定された圧力の媒体がブルドン管の内腔に入ると、ブルドン管の楕円形の断面は媒体圧力の作用で丸くなる傾向があり、それによって外側にまっすぐな膨張変形が生じ、ブルドン管の自由端が生じます。ブルドン管を変位させます。
歯車伝達増幅機構：プルロッド、セクターギア、センターギア等で構成され、ブルドン管の自由端の変位を増幅して指針に伝達する機構です。
指針とダイヤル：同軸センターギアにより指針が駆動され、圧力の測定値（ゲージ圧）がダイヤルに表示されます。
ケーシング：圧力計の内部部品を保護するために使用され、ある程度の密閉性を持っています。
2. 動作原理
測定圧力の媒体が管継手を通ってブルドン管の内腔に入ると、ブルドン管は媒体圧力の作用を受けて変形し、その自由端が変位します。この変位はプルロッドを介してファンギアに伝達され、ファンギアは中央ギアを回転駆動します。ポインタは同軸の中央歯車によって駆動され、ダイヤル上の測定された圧力の値を示します。指針の回転角の大きさはブルドン管の自由端の変位、つまり測定された媒体圧力の大きさに比例します。
3. 使用上の注意
ブルドン管圧力計はパッケージをそのままの状態で使用し、保証期間内に校正する必要があります。
圧力計の外殻とガラスカバーはしっかりと密閉され、バルブ、圧力パイプライン、コネクターに漏れがないことが必要です。
圧力計は垂直に設置し、定常圧力を測定する際の圧力は圧力計の上限の 3/4 を超えないようにしてください。脈動圧力および衝撃圧力を測定する場合は、圧力計の上限の 2/3 を超えてはなりません。
測定媒体が圧力計の部品に腐食作用を及ぼす場合には、中性液体を満たした隔離容器を設置してください。
ブルドン管圧力計は、測定精度と信頼性を確保するために定期的に検査および修理する必要があります。
